投球時に肩のゆるみやずれを感じます。どんな障害が考えられますか?
投球障害を訴える人の中には生まれつき肩がゆるい、いわゆるルースショルダーという病態があります。肩の中に明らかな傷が見当たらないにもかかわらず、いろいろな方向に対してずれる肩のことをいいます。肩のゆるみというものはそれぞれの人が生まれつきいろいろな程度に持ち合わせているものですが、ゆるみが大きいと肩の内外に加わる負担は大きくなります。このような人は投球のさいに大きく腕が振れるので、この肩が長所になることもありますが、その程度がひどい場合には故障もおこしやすくなり、かえってやっかいなものです。
治療は肩関節周囲の筋力を鍛えます。筋力増強訓練で症状が軽快しなければ、手術を行うこともあります。