息子が少年野球をしています。肘の外側(親指側)が痛いのですが病院に行くとどんな検査をされるのですか?
代表的な外側型野球肘は上腕骨小頭の離断性骨軟骨炎(じょうわんこつしょうとう りだんせいこつなんこつえん)です。
ご質問の件ですが少年野球をしていて、肘の外側が痛ければ、上腕骨小頭離断性骨軟骨炎を疑います。上腕骨小頭離断性骨軟骨炎かどうかはレントゲン検査や超音波診断装置(エコ一)検査で診断がつきます。
当クリニックでおこなっているエコ-検査では、レントゲンで写らない軟骨部分の障害も調べることができます。
エコ-は単純レントゲンと違い骨だけではなく軟骨の厚みや軟骨の損傷程度、肘の前方(手のひら側)や肘の後方(手の甲側)のあらゆる部位の損傷を調べることができます。またエコ-は痛みや危険性を伴わないため、繰り返し行うことができ、時間的な経過を追うのも容易です。健側(けんそく:痛くないほうの肘)もその場で検査ができ、左右の比較が簡単にできることなどから非常に有用な検査です。ごく初期の場合、異常かどうか判断に困ることがあるため、左右を比較することが非常に大切なのです。