Q&A

若い頃から、長い間の肩こりですが、本当になおるのですか?

40歳代の主婦です。ママさんバレ-の練習中、ジャンプをしたとき、“ふくらはぎを棒でたたかれた”、“後ろからボールが当たった”などの感じがし、また受傷時は、ふくらはぎのすじの部分でバチッと音がしました。 受傷直後は踏ん張ることができずにしゃがみこみましたが、痛みは比較的軽く、しばらくすると歩くことができるようになりました。
しかし、歩くことはできても、つま先立ちはできません。
どんな障害が考えられますか?
  上記の症状からアキレス腱断裂の可能性が考えられます。 
 アキレス腱の断裂は、30~50歳の中年によく起こります。加齢によって腱自体が変性している状態で急激な足の動きにより発生します。若い人でもアキレス腱炎の既往のある人に発生することもあります。ジャンプやダッシュなどで、ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋:かたいさんとうきん)が緊張しているときに、足関節が急激に背屈(はいくつ:足首を上方にまげる)を強制されるとアキレス腱が断裂します。 
 ジャンプやダッシュをしたとき、“ふくらはぎを棒でたたかれた”、“後ろからボールが当たった”、“後ろからだれかに蹴られた”などの感じがして立てなくなりますが、しばらくすれば歩くこともできるようになります。 
 受傷時に、腱が断裂したときの音(バチッとかパンとか)を自覚することもあります。 
 アキレス腱が断裂すると、アキレス腱部に痛みおよび腫れ(はれ)を認め、損傷部に陥凹(へこみ)を触れます。アキレス腱が断裂すれば、つま先立ちができなくなります。 
 アキレス腱断裂は、その多くは踵骨(しょうこつ:かかとの骨)より約2~6㎝ 膝寄りの部分で断裂します。 
 診断は完全断裂の場合、容易ですが、部分断裂の場合には、超音波診断装置(エコ-)検査で診断できます。エコ一検査では断裂の部位、断裂の状態を確認でき、またエコ-は治癒過程の観察にも使用できます。